「違う、そう言う事ではなくって…。」
「本当に理解してもらえてるのかな?」
人へ何かを伝える時はもちろん、ふとした会話の中でも
そんな事を思ってしまう事ってありますよね。
特に、ビジネスとなると「伝える力」というのは大切なスキルですよね。
INDEX
人事担当役員との面談
今日は、会社の人事担当取締役との面談がありました。
私は、本音でどれだけ深く悩み苦しんだかを伝えました。
・”労働環境改善”と”ストレス軽減”が最優先であり、
病気を克服するのは自分のこれからの人生との向き合い方次第だと思っている。
・適応障害になって、本当に死んでしまいたいと思うほど辛かった
その深く心に刻まれた記憶は、一生消えることは無い。
もしかしたら、今頃ここに私は存在していなかったかもしれないのだから。
・あらゆる方面から考えて「退職」という選択が一番であると思う
配置や職種を異動して環境変えてどうにかなる話では無い。
命を削ってこの会社で仕事をする事に、意義も義理も使命感も得利も無い。
役員はすぐに私の思いの深さ、揺るぎない判断の重さを察知された。
そして事の重大さに謝罪をされた。
そこまでの思いをしていたとは。
認識の甘く大変申し訳ない。
ウチから君がいなくなるなんて考えてもいなかったし
身体が良くなれば、また一緒にやっていけるものだと勝手に思っていた。
今日、話しを聞いて重く受け止めている。
退職については、もう一度改めて話をさせて欲しい。
役員の様子と発言からも、私の思いは伝わった事がよく分かった。
支店長との面談
一方、違う捉え方をされた事もあった
時を戻そう
2週間前(休職が決定する前)に私の所属する支店長に、
すでに退職したい旨は伝えていた。
しかし、支店長は
退職するまでの事なのか?
ウチで精神的に潰れるなら、他の会社はもっと厳しく
やっていけないのではないか?
との発言であった。
つまりは、事の重大さや私の決意の強さなどを全く理解していなかった。
なぜ「伝わらない」
今日の役員との会話では、私の思いはきちんと伝わったのに
なぜ、支店長へは伝わらなかったのだろうか
人に伝える事の難しさを考えさせられました。
支店長へは、私なりに現状を分かりやすく伝えたつもりでした
「PREP法」というビジネスにおけるフレームワークの一つがあります。
Point(結論)→Reason(理由)→Example(事例・具体例)→Point(結論)
このような順序で話をすると、聞き手にとって分かりやすいという手法です。
”退職したい”という結論を先に切り出し
その理由”労働環境の改善”と”ストレスの軽減”をする為
具体的に”私一人に与えられた業務量の多さ”や”チーム内の業務分担の不均等”
そして”分担調整をしたり、メンバーに任せたりしても
自分に仕事が集中してしまうチームワークの不和とメンバーのベクトルのギャップ”
具体的に社内での解決が難しい理由を述べました。
両者への伝え方の決定的な違い
「伝える目的」を完全に誤っておりました。
本当に伝えなければならなかった事は退職する事ではなく
退職まで考えなければならない程の状況になった事
あくまで本当の目的は、労働環境の改善とストレスの軽減
「退職」はその手段である事を私は見落としておりました。
私は、支店長へ「本当に死んでしまいたいと思うほど辛かった」とは伝えておりませんでした。
伝える事ができなかった理由は
自分と相手の前提条件の差を埋める事が出来なかった事です。
支店長は精神疾患について
・甘えであったり気持ちの持ち様で克服できるもの
と思っている節がありました。
私は、思いの深さ事の重大さを理解してもらう為に
相手の世界とのギャップを埋める作業をして”共感を得る”事が必要でした。
それが「本当に死んでしまいたいと思うほど辛かった」の一言であったと思います。
つい、普段の会話で自分の前提(認識・価値観など)を相手との会話に持ち込んでしまいます。
相手には相手の世界があり、必ずとも前提が一致していないという意識が必要ですね。
おさらい
「伝わらない」を無くす為に大切な事
・「伝える目的」に着目すること
・お互いの「前提条件(認識・価値観など)のギャップを埋める
久しぶりの散歩
今日は、久しぶりに平日の昼間に広島市内をゆっくり散歩しました
広島は川が多い街なのです。
私の一番好きなスポットからの写真です。
勝手に日本のベネチアと思ってます。
みなさま、今日より素晴らしい明日をお過ごしください。