nwavelog lab.
人生の研究所へようこそ!
最近、メディアやSNSなどでは
「円安」が加速している
「円安」の悪循環に陥っている
などと賑わっていますね。
そもそも
「円高」「円安」って何だっけ?
学校で習ったけど
イマイチ理解できてない
何がどう違って
メリットとデメリットって
どうなの?
今さら聞くのもなぁ
という方もいらっしゃのでは。
nwavelog lab.では、
そんな疑問にやさしく
お答えしようと思います。
毎日のお買い物など
経済はみなさんの生活に
深く関係しております。
少しでも経済に対する
苦手意識がなくなると良いな。
という思いではじめました。
nwaveog lab.やさしい経済学
第1回目は
「円高・円安について」を
お届けします。
INDEX
自国通貨(日本だと円)と
外国通貨(アメリカだとドル)の
交換する比率を表したものを
為替(かわせ)相場もしくは
為替(かわせ)レートと呼びます。
「円(日本の通貨)」と
「他の(外国の)通貨」を比べて
円の価値が高い状態か、
安い状態かを表しています。
- 円高:他の通貨とくらべて円の価値が高くなっている
- 円安:他の通貨とくらべて円の価値が安くなっている
円の価値が
他の通貨と比べて
高いと言うことです。
ん???
100円から50円になったから
円が安くなったのでは?
と思ってしまいますよね!
よく見てみましょう。
100円玉を握りしめて
ドルへ交換しに行ったとします。
100円玉は1ドル札と交換になります。
100円玉はどうなりますか?
そうですね、
1ドル札2枚(2ドル)と
交換になりますね。
つまり
ドルに対して
円の価格が上がった
と言うことです。
これを「円高」と言います。
円の価値が
他の通貨と比べて
安いと言うことです。
もうお分かりですね?
100円玉を握りしめて
ドルへ交換しに行ったとします。
100円玉は
50セント硬貨(0.5ドル)と
交換になりますね。
言い換えますと、
1ドルに交換したいなら
200円を用意しなければ
なりません。
つまりドルに対して
円の価格が下がった
と言うことです。
これを「円安」と言います。
円高か円安かは
私たちの生活に
大きく影響してきます。
それぞれの
メリットとデメリットを
見てみましょう
円高と円安それぞれに
一長一短あり
どちらが良いとは
なかなか一概には
言えませんね。
まずは、仕組みを知って
理解できる様になると
今後の情勢が少しでも
理解できると良いですね。
もう少し詳しくみてましょう!
円高では円の価値が
高くなるため
「海外製品やサービス」を
安く買えます。
もう一度おさらいしましょう
100円は1ドルだったのが
100円で2ドル買えるのです。
円高って
海外のモノを買う時
めっちゃお得ですやん!
となるわけですね。
- 輸入食材(小麦や大豆など)を安く買える
- 外貨をより多く手に入れられるので海外旅行がお得になる
- 輸入資源(石油や天然ガスなど)のコストが下がる
などのメリットに
つながるのです。
では、デメリットは
どうなるでしょうか。
円高の場合
海外では反対に
日本のモノ(輸出品)
が高くなり
売れにくい状態になります。
アメリカ人の立場で見てましょう。
100円のモノを1ドルで買えたのが
100円で2ドルになるのです。
Why!?Japanese people!!
ドウシテ、コンナニタカイノ!?
となってしまう訳です。
つまり
- 自動車などの輸出産業の業績が悪くなりやすい
- 日本への観光客が減少する傾向になります。
- 海外に資産(投資や土地など)を持っていると価値が下がります。
などのデメリットに
つながります。
上記の通り円高は
海外に資産を持っている場合
資産価値が相対的に下がる
という側面もあります。
「1ドル=100円」のときに
アメリカに土地を
10万ドルで買ったとします。
円高になり
「1ドル=50円」になったら
買った時は
10万ドルだった土地が
5万ドルまで
価値が下がります。
純粋な価値だけの比較です。
いろんな費用やその他要素は、
いったん、無視して下さいね。
うわ〜、価値が下がっていく〜
となる訳です。
円安では円の価値が
安くなるため
海外の人たちは
「日本製品やサービス」を
安く買えます。
こちらもおさらいしましょう。
1ドルで100円だったのが
0.5ドル(50セント)で買えるのです。
Good job!!
オカイドクネー!
となる訳です。
ということは
日本製品が
海外で売れやすくなります。
- 輸出産業の業績が伸びやすくなります。
- 外貨を円により多く交換でき、日本への観光客が見込めます。
- 海外に資産(投資や土地など)を持っていると価値が上がります。
上の図の様に
円安の場合、
輸出産業は業績が
良くなる傾向にあります。
かつて、輸出向け製造業が
日本経済を牽引していました。
円安は日本に好況を
もたらすとまで
言われていました。
などのメリットに
見込めます。
また、上記の通り円安は
海外に資産を持っている場合
資産価値が相対的に上がる
という側面もあります。
「1ドル=100円」のときに
アメリカに土地を
10万ドルで買ったとします。
円安になり
「1ドル=200円」になったら
買った時は
10万ドルだった土地が
20万ドルまで
価値が上がります。
同じく
純粋な価値だけの比較です。
いろんな費用やその他要素は、
いったん、無視して下さいね。
うぉー!価値が上がったぞ!!
となる訳です。
同じくデメリットは
どうなるでしょうか。
円安では円の価値が
安くなるため
「海外製品やサービス」の
輸入や仕入れが高くなります。
しつこい様ですが、もう一度
1ドルで購入できていた海外製品が
100円から200円になってしまいます。
ぎょぎょぎょ!!
円安になると
輸入品に頼っている
生活用品が高くなっていく!
となってしまします。
- 輸入頼りのエネルギー資源や食品などが値上がりする。
- 輸入価格が上がり、輸入産業の業績が悪くなる。
- 交換できる外貨が減るので、海外旅行が割高になってしまいます。
などのデメリットに
つながります。
円高・円安が
実際の為替レートで
どの様に表現されているか
見てみましょう。
日本で為替レートは
本日の為替相場は、
1ドル=100円です。
表現しているのを
よく耳にしますね。
先述の通り
低くなれば円高
高くなれば円安
となります。
相場の動きを
点や線で表したものを
チャートと呼びます。
こちらも
現実的ではない数値ですが、
あくまでも例として。
目でみても
間違えそうですが…。
- グラフが下がれば円高
- グラフが上がれば円安
といったグラフ表現が
一般的です。
少しややこしいですが
日本の「1ドル=○○円」
という表現の場合は
円の数値が
低くなれば円高
高くなれば円安
と覚えてもアリですね!
円高とは
外貨に対して
円の価値が上がることです。
外貨を多く手に入れられるので
輸入や海外旅行に有利ですが
輸出に不利で海外資産の価値が
相対的に下がります。
円安とは
外貨に対して
円の価値が下がることです。
外貨から円に多く交換できるので
輸出や海外資産の価値が
相対的に上がりますが、
輸入品が高くなり
海外からの輸入に頼る
エネルギーや食品などが
高くなります。
為替相場は
私たちの私生活や
企業の業績に
大きく関係します。
基本的な仕組みを知って
今後の情勢を理解できれば
よいですね。
今後も経済をよりやさしく
解説していければと思います。