New York Hard Core vol.1起源編

New York Hard Core

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nwavelog lab.

人生の研究所へようこそ!

今回は、New York Hard Coreについて

ご紹介したいと思います!

今日は第1回目起源編“ということで、

ルーツにあたる歴史をご紹介。

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HARD COREという音楽を

出来るだけ多くの人に知ってもらい

ファンが増えたらいいなという思いで

記事にしたいと思います。

また、HARD COREが好きだけど

どんな流れで

どんなバンドか誕生したのか

改めて知る事で

触れ方が変わるかもしれませんね!

New York Hard Coreを紹介するにあたって

まず、先にお伝えしておきたいのは

Hard Core(以下HC)は、

  • 地域性
  • 音楽性
  • 思想
  • 世代など

様々な要素で

ジャンル分けされます。

どの角度からカテゴライズするかは

もはや個人の好みであると思っています。

今回、New York Hard Coreをご紹介しますが、

その中でも様々なカテゴリがあります。

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私は、ひとまず歴史的な流れと

New Yorkという地域のシーンに着目して

ご紹介したいと思います。

正直どこの部分から

お伝えしたら良いのかも

かなり迷いました。

話せば1970年代の

Punk Rockまで

さかのぼるからです。

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今回はあくまで

Hardcore Punkの誕生から

お伝えしたいと思います。

Hardcore Punkとは

以前、TERRORをご紹介した時に

記載しておりますので、

こちらをご参照下さい。

New York Hard Coreの概略

New York Hard Coreとは

1970年代後半〜1980年代初頭

その名の通り、

アメリカはニューヨーク市を中心に

誕生した音楽ジャンル

Hard Core(Hardcore Punk)です。

NYHCと表記される事も多いです。

地域に深く根付くのが

Hard Core(以下HC)の特徴で、

サウンドや個性も地域で様々です。

NYHCは、その思想サウンド

ファッションへも影響を与えた

NYのカルチャーであり

ライフスタイルであるのです。

HCという音楽ジャンルに

地域の名前がつくゆえんです。

その中でも、地域を超えて愛され

かつ独自のスタイルと多様性を

兼ね備えたハードコアシーンであり

世界中のHCファンやバンドに

影響を与えたのがNYHCです。

そして、現在のHCを語る上で

切っては話せないのです。

その衝撃はワシントンD.C.からやってきた

BAD BRAINS

NYHCのルーツは

このバンドを語らずして

前には進みません

BAD BRAINSです。

あれ?BAD BRAINSって

ワシントンD.C.のバンドでは?

と思った方、さすがです。

1976年ワシントンD.C.で結成された

BAD BRAINSは、

アフリカ系アメリカ人で構成され

最初はマインドパワーと名乗る

ジャズフュージョンバンドでした。

しかし、当時全盛期であった

Ramonesをはじめとする

Punk Rockに出会い

一気に路線を変更。

Ramonesの曲 “Bad Brain.”にちなんで

1977年に“BAD BRAINS”と

バンド名を変更しました。

当時のPUNK ROCKシーン

当時のPUNK ROCKシーンは成熟し、

芸術的で大衆的な音楽へと

変化しつつありました。

それに対する反応に

Hardcore Punkとして

より攻撃的かつ

重厚感あるサウンド

超高速テンポで

荒々しくメッセージを叫ぶ、

そして地元シーンに根付く事など

本来のPunkの原点に回帰する流れが、

10代〜20代の世代で広がりつつありました。

BAD BRAINSは、

そんな中Hardcore Punkへの

サウンドへ方向転換を

決意したのでした。

また、彼らはボブマーリー

ライブを見る機会があり

そこで、レゲエMusic

ラスタファリ運動にも

影響を受けました。

BAD BRAINSは、

その攻撃的パフォーマンスと

レゲエサウンドをおり混ぜ、

その音楽センスで

当時のDCのファンを

魅了し急成長を遂げました。

しかし1979年

彼らのライブはあまりにも破壊的で

ファンの素行も悪くなり、

多くのワシントン地域の

クラブからブラックリストに載せられ

ワシントンD.C.を追われる形となりました。

このことは、後に彼らの曲

Banned in D.C.」で表現されています。

そしてバンドは、

1980年New York Cityに拠点を移し、

NYHCシーン誕生の

きっかけとなりました

NYHCの聖地とされる

ライブハウスCBGBでの

ライブではいつも熱狂的ファンで

いっぱいでした。

Minor Threat

NYHC誕生のきっかけとなった

もう一つの重要な]

ワシントンD.C.のバンド

Minor Threat

1980年に結成されました。

元々はTeenIdolsという

前身のバンドで

1979年から活動していました。

当時のBAD BRAINS

ライブをみて衝撃を受けた彼らは

Harcore Punkバンド結成しました。

TeenIdolsは約1年という

短い活動期間でしたが

後のHCシーンにおいて

重要なきっかけをつくりました。

未成年の飲酒を理由に

クラブへの入場が規制され

HCのライブが見れない事態に対して

メンバーのIan MacKaye

手の甲に「X」を書いた者は、

飲酒もせず、

純粋に音楽を楽しむ

決意表明として

クラブ側に入場を説得をしました。

音楽を純粋に楽しみたいキッズが

心置きなくHardcore Punk

楽しめる様にした

偉大な功績を残しました。

メンバーチェンジを経て

Minor Threatという

新しいバンドへ生まれ変わり

彼らは、後にNYHCを中心に

世界中のHCキッズや

HCバンドに

多大なる影響を与える

Straight Edge」思想の原点であり

手の甲に記す「X」は

Straight Edgeの

シンボルマークとなりました。

DischordRecords
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“Straight Edge”については

後ほどご紹介します。

そして、彼らの

もう一つのNYHCへの影響は

DIY精神でした。

メジャーレーベルのセールスに頼らず

自分たちで立ち上げたインディレーベル

Dischord Recordsからは、

たくさんのHCバンドを排出し

HC初のローカルレーベルであり

アンダーグラウンドバンドの

全国的なネットワーク構築に

大きく貢献しました。

その後、各地域で独自の

HCレーベルが立ち上がり

Dischord Recordsは

その原点となりました。

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このワシントンD.C.出身の

2バンドは

後に誕生する

CRO-MAGSAGNOSTIC FRONT

SICK OF IT ALLYOUTH OF TODAYなど

NYHCの元祖と言われる

バンドたちの誕生へ

影響を与えました。

Straight Edgeとは

Sraight Edgeとは

HCの文化であり精神、

そして人生観です。

シンボルマークの「X」と

掛け合わせて

「SxE」「XXX」「X」と

表現されます。

“No Drink”

“No Drug”

“No Fuck”

「アルコール、

タバコやドラッグ、

快楽目的の性行為」

これらを否定する人生観です。

根本にある考え方は

「自制心をもって、欲望にまみれた

快楽的ロックンロール思想とは異なる

独自の路線、人間の尊厳と気高さを

大切にする」と言ったものです。

そして、SxE思想の原点となったのが

Minor Threatの曲”Straight Edge”でした。

I’m a person just like you

But I’ve got better things to do

Than sit around and fuck my head

Hang out with the living dead

Snort white shit up my nose

Pass out at the shows

I don’t even think about speed

That’s something I just don’t need

I’ve got the straight edge

I’m a person just like you

But I’ve got better things to do

Than sit around and smoke dope

‘Cause I know that I can cope

Laugh at the thought of eating ludes

Laugh at the thought of sniffing glue

Always gonna keep in touch

Never want to use a crutch

I’ve got straight edge

(和訳)

俺はお前と同じ人間だが

お前らよりはマシだ

ただ座って頭がイカれ

ゾンビみたいな奴らとつるんでる

コカインを鼻から入れて

ショーでラリってハイになる事も

俺はクスリのことなんて考えないし

俺には全く必要がない事だ

俺は”Straight Edge(真っ直ぐなものさし)”を

持っている

俺はお前と同じ人間だが

お前らよりはマシだ

ただボーッとマリファナを吸ってる

俺は自分が対処できる事知っている

麻薬を思い浮かべたら、笑い飛ばし

シンナーが頭をよぎったら嘲笑う

いつも同志は繋がっている

松葉杖生活なんてごめんだ

俺は”Straight Edge”を持っている

Minor Threat “Straight Edge”

この様な反快楽主義的思想は、

Hardcore Punkの発祥と共に

広まりつつあったが、

この曲の登場でSxEとして

定義づけされ、決定的なものとなりました。

そして後にワシントンD.C.や

New YorkのHCシーン、

そして西海岸でも

SxE Hard Coreは拡がって行きました。

より硬派で厳格な思想、

そしてサウンド面もカテゴライズ

される様になって行きました。

後に、YOUTH OF TODAY

GORILLA BISCUITなどの

Youth Crew”と呼ばれるシーンや

VegetarianやVeganと結びつき

完全菜食主義、

動物保護の運動と結びついた

Veagan SxE”などへ派生して行きました。

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Straight Edgeに関しては

また別途記事にしたいと思います。

これだけでかなりのボリュームとなりますので。

改めてご紹介します。

まとめ

NYHCのルーツは

1980年代初頭に

ワシントンD.C.のHardcore Punkの

流れをくんで誕生致しました。

BAD BRAINSのもたらした

攻撃性と多様な音楽性。

Minor Threatのもたらした

SxE思想は、後にNYHCシーンで

一大ムーブメントなるほど

多大な影響を与えました。

みなさま、今日より素晴らしい明日をお過ごしください。

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